普段、当たり前に使っている水道水。
そんな水道水についての素朴な疑問。
それは「水道水に含まれる成分に栄養ってあるの?」という疑問です。
私たちの暮らしに欠かせない水道水。「簡単に、必要な分だけ、いつでも使える」のが当たり前になっています。とても便利ですよね。
当たり前すぎて「水道水について考えたことがない」という人も多いかと思います。
どんな成分?どんな栄養?入ってるとしたらどれくらいの量?
パッと答えられるでしょうか。(私はムリです)
暮らしに密接に関わってる水道水のことを知っておくのは大事だと思います。
そこで今回は、水道水に含まれる成分・栄養についてお伝えしていきます。
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水道水に含まれる成分に栄養はある?
水道水には、ミネラルが含まれています。
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルです。
これらは一応、栄養と言える成分です。(ミネラルは体内で作ることができないので、食事から摂る必要があります。摂取量は少なすぎても多すぎてもよくありません)
ただ、水道水に含まれているミネラル分は微量です。
地域差はあると思いますが、それでも微量であることには変わりありません。
さらに言うと、水道水を飲んでもミネラルを摂取することはほとんどできません。ほとんど体に取り込まれることなく、そのまま排出されます。
ミネラルは、食物から摂取する必要があります。
なので、水道水に含まれる成分に栄養はある?という疑問への答えは「ない(ほぼ0)」となりますね。(微量のミネラルがあるのは間違いないですが)
ミネラルウォーターも同じです。
水道水より多くのミネラル(天然でも人工的添付でも)を含んでいますが、ほぼそのまま排出されます。
栄養と言う意味で効果を高くするならこういう情報を得ずに、水で健康になれると信じきる(思い込む)ことです。
プラシーボ効果が期待できるかもしれません。でも、もうここを見ている人には不可能ですが(笑)
水道水に含まれる成分は危険なものがある?
水道水には危険な成分が含まれてると言われます。
「水道水を飲むのは危険!」という類の記事も多いです。
でも実際は危険ではありません。
水道水をそのまま飲んでる人はたくさんいます。本当に危険だったら病気になる人もたくさん出て、大事になってると思います。
ただ、危険ではありませんが気にはなりますね。
どんな成分があるのか。
よく指摘されるのが「塩素、トリハロメタン、鉛、アルミニウム」です。
安全な水を各家庭に届けるために消毒する必要があります。そのために使われるのが塩素です。
・トリハロメタン
浄水場で塩素殺菌を行う時に発生する物質。発がん性があるとされます。
・鉛
昔は、水道管の材料に使われていたので、それが溶け出して水に混じってた。今は使用禁止になっているので問題ない。
・アルミニウム
浄水工程でアルミニウムが含まれた薬品が使われるので、水道水に混じる。
でも、口から体内に入ったアルミニウムは、ほとんどそのまま排出されるので問題ない。
これらは含まれると言っても、ごく微量です。
また、鉛は使用禁止になってるのとアルミニウムは問題ないということで除外して、気になるのは、塩素とトリハロメタンですかね。
これらはセットです。塩素を使えばトリハロメタンが発生するので。
で、発がん性というと気になっちゃうわけですが、体に害のないレベルです。今は浄水技術・設備が進化しているので、気にするレベルではないんですね。
水道水は厳しい基準をクリアして私たちの元に届いています。
水道水の水質基準は、人が毎日2Lを寿命を終えるまで飲んだとしても、健康に影響を与えないよう考慮されています。
水道水は危険!と煽っている記事が多いのは、別の目的があるからですね。
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水道水はビタミンを壊す?
水道水でお米を研いだり、野菜を洗うとビタミンB1が減少するとのこと。
調べてみると、
・蒸留水だと減少しなかった。
・沸騰させて冷ました水道水でも減少しなかった。
↓
・水道水に含まれるもので、煮沸すると蒸発する物質は塩素。塩素が原因?
↓
・蒸留水にビタミンB1と塩素を入れ、塩素の量を増やしていくと、ビタミンB1の減少も早くなった。
一例)
・お米を研ぐ場合、水道水でも蒸留水でもビタミンB1の量が60%減少した。これは、米の中でビタミンB1を豊富に含んでいる部分(米ぬかや胚芽など)が無くなるから。
・蒸留水で炊飯するとビタミンB1の量は減少しなかったが、水道水では35%にまで減少した。塩素の影響と考えられる。
とのこと。
塩素が影響するようですね。
気になる人は、浄水器を付けるといいと思います。
浄水器の注意点
浄水器を通った水は、塩素が含まれていません。
この状態は消毒効果がない状態ですから、雑菌などが繁殖しやすい状態であることが分かります。
また、浄水器を付けた場合の蛇口(水道水の出口)にも塩素なしの水がつきます。
ということはその部分は通常より雑菌が繁殖しやすいということ。
清掃をしないと、浄水器を付けてるのに汚れた水を使ってた…なんてこともあるので、その点だけ注意しましょう。
まとめ
水道水に含まれる成分や栄養についてお伝えしました。
・塩素など気になる成分はあるけど、これも微量で害はないレベル。
つまり、プラス要素と考えられるものもマイナス要素と考えられるものも0に近いということでした。
地域によって、また人によっては、塩素くさいと感じる場合もあるかもしれません。
放っておけば塩素は抜けていきますが、気になる人は浄水器を付けるといいですね。