海苔を消化できるのは日本人だけ。
そんな話を聞いたことはありませんか?
これって本当なんでしょうか。
日本人だけって…さすがにオーバーじゃないかと思うんですけど。
他の国の人は消化できないの…?
そこで今回は、海苔の消化は日本人だけができるという話はデマなのか、また何故そんな風に言われるのかについてお伝えします。
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海苔の消化は日本人だけができる?
「海苔の消化は日本人だけができる」
この話の出所は、ある論文です。
フランスの研究チームが発表したもので、ザックリとその内容を見てみると…
腸内細菌の種類や働きは、伝統的に食べてきたものによって変わると思われる
というもの。
つまり、日本人は海苔を食べるという食文化が昔からある → 海苔を分解するバクテリアを体内に取り込み、消化できるようになった
ということ。
ただ、
・すべての日本人が海苔を消化できるかどうかは不明。
ということも言えます。
調べたのは日本人と北米人だけなので、ちょっと対象の種類が少ないです。
そもそもこの論文は「世界中で日本人だけ」とは言っておらず、海外メディアの報道が誤解を招くような報道だったということもあるみたいです。
海苔と言っても
この海苔というのは「生の海苔」であって、私達がよく食べるパリッとした焼海苔のことではありません。
(海苔と聞いて生の海苔を想像した人は少数派…ですよね?)
生海苔を消化できるかどうかは生海苔の細胞壁を壊せるかどうかがポイントなんですが、焼海苔は加熱してあるのですでに細胞壁が壊れています。
なので、誰でも消化可能です。
腸内と聞いて
食文化によって消化できるようになったということは、日本人も元々は生海苔を消化できる腸内細菌を持っていなかったということです。
ここで思い出したのが、フルーツだけを食べて生きていることで話題になった中野瑞樹さんという方。
中野さんの腸内は、私達とは違う腸内環境になっているらしいです。
専門の方が驚くほどに。
腸内環境はその状況に対応するように変化するんだなぁ、と思った記憶があります。
人間の体てスゴイですね。
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さいごに(まとめ)
というわけで、
海苔の消化は日本人だけができる、というのはデマではないけれど正確性に欠けるということですね。
もしかしたら他にもいるかもしれない。
ただ、世界的に少数派であることは間違いなさそうです。
また、海苔は「生の海苔」のことです。
家族や友人が「日本人だけが海苔を消化できるんだぜ!」って言って焼海苔をパリッと食べていたら、「いや、それ生海苔の場合ね」と突っ込んであげて下さいね^^